BLOG

こんにちは、院長の稲葉智弘です。以前、テレビ番組でアームレスリングの世界選手権大会を見ました。腕まわりが５５ｃｍある選手もいるらしいです。日頃の筋肉トレーニングは不可欠ですね。筋肉も常に鍛えていないと衰えて、脂肪組織に変わってしまいます。脂肪細胞中に存在する、ある受容体は糖尿病の発症に関わっていると、以前に論文で読んだことがあります。

お口の周りには、皆さんが笑うときに使う表情筋と、食べるときに使う咀嚼筋（そしゃくきん）があります。表情筋のエクササイズは、最近フェイシングという分野で、エステティックサロンなどでも盛んに行われています。でも皆さんの中で、

「私、美しく笑う練習をしています！！」

という方はいても、

「私、よく噛む練習をしています！！」

という方は少ないですよね。やり方だってよく分からないし、やった事によって何のメリットがあるのかもよくわからないですよね。

例えば、

よく噛むことは脳血流を良くする、

唾液中の消化酵素の分泌がよくなる、

頭皮の血流を良くして抜け毛を防ぐ、

などの効果があります。

子供の場合、このよく噛むという事が将来の歯並びに非常に影響します。

我が子はまだ歯がはえていないから関係ないと思われていませんか？

実はゼロ歳から使用する哺乳瓶が大切なのです。ちゃんと咀嚼筋の発育を考えた哺乳瓶を使用しないと、将来の歯並びに大きく影響する事が研究でわかっています。産婦人科や助産院などで薦められた哺乳瓶の中にも、実は間違ったカタチのものがあります。もし、あなたがこれから赤ちゃんを産もうと考えている場合、ちゃんと、咀嚼について勉強されているお医者さんに当たれば幸せですが、そうではなかった場合や、既に哺乳瓶を渡されてしまった方は、我が子の将来のためにチェックしておきましょう。

私が一押しの推薦本があります。チェックしてみて下さい。

母乳育児からはじまるおっぱいとお口の話

今井歯科クリニック院長　今井美行先生　著

メディカ出版

定価１８００円