TELESCOPIC DENTURE

ドイツ式義歯

ドイツ式義歯への思い

ドイツ式義歯への思い

テレスコープシステム、すなわち歯の外側にかける金具(クラスプ)を用いず義歯の支えとなる歯を二重冠構造にする方法は、1886年にアメリカはフィラデルフィアの歯科医師Starr R. Walterが最初に発表しました。1920年代以降、ドイツを中心としたヨーロッパの先人によって改良が加えられ、現在の治療体系ができました。130年の歴史があり、ドイツでは代表的な義歯治療です。インプラントの歴史は約50年ですので、その歴史は相当なものです。

一般的な義歯は、支えとなる歯に金属のバネ(クラスプ)を引っ掛けて固定します。噛む力や義歯の重みが歯に直接かかるため、歯の寿命を短くしてしまう場合が多くみられます。
テレスコープシステムの場合は、少し専門的になりますが一次固定もしくは二次固定という概念により、残っている歯全体で義歯を支える仕組みになっています。その結果、1本の歯にかかる負担が少なくなるため、残っている歯を失うリスクを軽減することができます。当然、歯の寿命も伸びますし、義歯も長く使うことができます。

現在、日本では多くの歯科医院でコーヌステレスコープ(コーヌスクローネ)というドイツ式義歯治療を行なっています。以前、コーヌステレスコープの全盛期がありました。しかし、正しい適応症と義歯の設計を理解せずに行なう歯科医院が非常に多く、結果としてテレスコープシステム全体の評判を落としました。非常に悔しい思いです。例えば、コーヌスクローネが適応外の場合、リーゲルテレスコープ、レジリエンツテレスコープなど別の方法があるのです。症例に合わせてそれぞれを使い分ける必要があります。

昭和43年に私の父(稲葉繁顧問)が文京区小石川で歯科医院を開業しておりました。大学教授および高齢者歯科科長としても、多くの患者様の義歯治療を担当してまいりました。また、私の姉が同じく稲葉歯科医院という名前で開業しております。

それぞれの歯科医院や大学病院で、父が長年診てきた多くの患者様が、当院に定期検診で訪れます。中には20年、30年前に作ったテレスコープ義歯を大切にお使いの方もいらっしゃいます。支えとなる歯が駄目になったら初めから作り直さなければならない通常の義歯とは違い、修理ができて長持ちすることも大きな特長です。定期検診を受けながら丁寧に使えば、長きにわたり使用可能な義歯です。

ある程度歯の本数を失ったら、その先も残っている歯を守るためにMaximal Intervention(最大限の介入)で予防補綴を行なうことが推奨されています。予防補綴を達成するためには、現在残っている歯を全て治療対象にする必要があります。ときには積極的に歯を削りテレスコープシステムで治療しますが、「オーバートリートメント(=過剰な治療)」と批判される歯科医師もいます。しかし、長期的に考えれば、最終的には歯の喪失を抑えられ、何度も義歯を作り直す必要もなくなります。

これから何度も義歯を作り直すことはやめて、「最後の義歯治療」になってほしいと願い、当院は全力で義歯治療に取り組みます。また、持病や恐怖心でインプラント治療を受けない方の別の選択肢として、ドイツ式義歯治療をおすすめいたします。

”取り外せる”というメリット

”取り外せる”というメリット
 
  • ・ 何か問題が生じても、お口の外で修理可能である。
  • ・ 修理可能なので、何度も義歯を作る必要はなく、長期的に考えると費用対効果に優れている。
  • ・ 発音や味覚に必要な部分を薄くすることができる。
  • ・ 人工歯の変色、破折、摩耗に関しても新しいものに交換することで白い歯を取り戻すことができる。
  • ・ 固定式のブリッジと違い、お手入れが容易である。

修理が簡単な場合は、当日のお返しも可能です。数日間お預かりし技工所で修理する場合は、あらかじめ仮歯を用意します。
リーゲルテレスコープは、義歯に鍵が設置してありますので、鍵を閉めてしまえば固定式ブリッジと同様の装着感が得られるのもメリットです。特に上顎の義歯が落ちる心配はありません。

リーゲルテレスコープ

日本の義歯事情・保険診療の義歯

保険診療の義歯は金属のバネ(クラスプ)という装置を用いるのが主流です。クラスプは、カニの爪のような形をしています。それを歯に直接ひっかけるため、ゆっくり時間をかけて残っている歯を揺らしていきます。そして、数年後に歯を失う原因となってしまいます。前歯にかけるクラスプは見た目も悪く、装着感も良くありません。義歯は、ほかの人に装着していることがすぐにわかってしまいます。また、複雑な形をしているので、虫歯や歯周病になりやすいのも欠点です。

 
クラスプ(金属のバネ)
義歯装着
引っかけるため残っている歯にゆっくりと負担をかけている

  • 正面写真

    正面写真

    前歯は保険診療の前装冠(いわゆる差し歯)を装着しています。そこに保険診療の部分義歯がクラスプで固定されています。両側の犬歯にクラスプがかけられているために、差し歯全体を揺らしています。

  • 抜歯後の前歯

    抜歯後の前歯

    残っている歯にかかる負担が強く揺れてしまいました。
    ついに保存不可能になり、抜歯に至りました。
    術者の手でも抜けるほどグラグラしていました。

  • 上の部分義歯

    上の部分義歯

    装着されていた部分義歯です。
    奥歯8本分の力を、わずか2本で支えていました。
    保険診療で作られた義歯ですが、あらゆる制約があるためベストな治療法とはいえません。

    保険診療の義歯は、全国一律の低価格で作れるメリットがあります。
    しかし、個々の口内の状態や感覚は誰でも同じではないことをご理解ください。

受診の流れ(義歯相談から治療契約まで)

  • STEP01

    予約~ご来院

    当院は完全予約制の歯科医院です。あらかじめお電話またはメールで受診予約をお願い申し上げます。
    義歯に関する相談をご希望の患者様は、その旨をお伝えください。
    相談は院長が直接対応いたします。
    ご相談のうえ、ご都合の良いお時間でご予約いたします。
    当院は、けやき並木がきれいな早稲田大学正門へ続く通り沿い(早大通り)にあります。ビルの1階です。
    隣は薬局で、2階は整形外科です。
    ドアを開けると待合室と受付がございます。
    受付にて、受診のご登録ならびに問診表のご記入をお願いいたします。
    何かご質問、ご不安なことがございましたらどうぞお声がけください。
  • STEP02

    初診

    初めての受診ですので、ゆっくりお時間をかけて院長が直接患者様のご希望をお伺いいたします(基本1時間)。
    診療室は個室になっております。
    普段お考えのお悩みを、いくつでも結構ですのでご相談ください。
    その後、患者様のご了解が得られる場合は、精密検査へ進みます。
    模型作製がありますので、次回のご予約をお取りいたします。
    初診
  • STEP03

    精密検査・診断

    まず口腔内写真撮影、レントゲン撮影を行ないます。
    精密検査・診断
    上下の歯列模型を正確に咬合器へ付着するため、フェイスボウ・トランスファーを行ないます。
    上下の歯列模型を正確に咬合器へ付着するため、フェイスボウ・トランスファーを行ないます。
    上下の歯列模型を正確に咬合器へ付着するため、フェイスボウ・トランスファーを行ないます。
    上下の噛み合わせを記録します。
    上下の噛み合わせを記録します。
    咬合器に歯列模型を付着します。
    咬合器に歯列模型を付着します。
    診断用歯列模型のでき上がりです。
    噛み合わせに関する多くの情報が得られます。
    診断用歯列模型のでき上がりです。
    さらに、どのようなイメージの義歯が装着されるのかを模型上でシミュレーションします。
    模型上でシミュレーションします。
    上記以外にエックス線検査、歯周検査、う蝕検査、顎機能検査(下写真)などの必要な検査を行ないます。
    検査を行ないます。
  • STEP04

    プレゼンテーション

    咬合器付着模型と各種検査をもとに資料作成を行ない、後日患者様にプレゼンテーションします。
    現在の口内の状態をお伝えしたうえで、より良い設計の義歯についてご説明いたします。
    ご予算やご要望に合わせて、いくつかのパターンをご提案いたします。
    プレゼンテーション
    プレゼンテーション
  • STEP05

    治療開始

    前回のプレゼンテーションでご納得いただいた内容のもとで、治療契約いたします。
    事前のご説明なしに治療を始めることはありませんので、ご安心ください。
    治療費のお支払いにつきましては、患者様とご相談のうえ、お振込みもしくはクレジットカードをご利用いただけます。また、デンタルローンにつきましては、事前審査通過後の治療開始となりますので、ご了承ください。
    治療開始
 

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