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私が大学病院勤務時代に、先輩の歯科医院で入れ歯治療を担当した患者さんが、5年ぶりに当院へ来院されました。先輩ドクターは、１０年前に大病を患い歯科医院を閉院されたので、8年前から当院で引き続き診ています。この方は新潟県在住のため、上越新幹線に乗ってわざわざ当院へお越し頂いております。今回は、入れ歯の破損で受診されました。

　１２年前に入れ歯を装着後、特に問題なく使用してきたとの事です。患者さんいわく、

「地元のご近所さんは、いつも入れ歯が合わない会話ばかりしているけど、私の入れ歯は何でも食べれるので幸せです」

との事でしたが、今回はついにフレームが破損してしまいました。おもに奥歯が破損しています。地元の歯科医院を受診し、入れ歯相談をしたところ、修理できないので新しく作り直す必要があると言われたらしいです。しかしながら、将来を見据えて強度のある入れ歯設計にしておいたので、１２年経過しても十分修理可能です。土台の歯も一本も抜歯していません。あの時中途半端な設計と治療を行っていれば、もしかしたら修理不可能もしくは土台の歯まで数本抜歯していたかもしれません。

　次回、お預かり修理予定ですので、仮義歯を用意しました。修理期間中は仮義歯で過ごして頂きます。そして、２０１８年の最先端の修理方法で入れ歯をオーバーホールする予定です。ピカピカの入れ歯にしてお返しいたします。私も出来上がりが楽しみです。