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日本口腔組織培養学会に参加しました


こんにちは。



院長の稲葉智弘です。


先週末、第50回日本口腔組織培養学会が母校の日本歯科大学で2日間にわたり開催されました。



例年ですと、この時期の週末は大好きな『きのこ狩り』をするために、新潟県の森の中に入っている頃です。


今回は、大学院時代の恩師である薬理学講座筒井健機教授が大会長を務めましたので、大学院生OB一同は学会スタッフとして2日間会場運営を行いました。私は、会場の照明係を任されましたので、ステージの目の前にほとんど張り付いていました。


口腔組織培養学会というのは、いわゆるヒトや動物から頂いた細胞をシャーレの中で育てて増やして、その遺伝子解析や細胞分化能などを実験発表する学会です。歴史は古く、東京オリンピック開催の少し前に発足した学会です。今、話題になっているiPS細胞も組織培養技術から発見されました。


大会中、ご高名な先生方の講演を近くで拝聴することができました。鳥取大学染色体工学研究センターの押村光雄センター長の特別講演は、“人工染色体”を作製し、その中に病気の治療に必要な遺伝子を組み込み、細胞の中に入れてしまう技術を発表されていました。つまり、通常46本ある染色体に新たに1本追加して、47本にするのです。この技術を応用して、近い将来に筋ジストロフィーなどの難病治療が可能になるかもしれません。


筒井健機教授は、今月で定年退職されます。



大学院時代本当にお世話になりました。今、話題の乳がん発症に関わる重要な遺伝子(BRCA1遺伝子)について、アメリカ国立衛生研究所の研究員がどれだけ情熱を傾けて実験を行い、大発見をした経緯を、当時の大学院生に熱弁されていた光景がつい最近のように脳裏に蘇ってきます。


あれほど、朝から晩まで細胞培養漬けの日々を送り、研究方法や論文の読み方、考え方を教えてくれたのは、筒井教授です。本当にありがとうございました。


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